
VAIOHAZARD(バイオハザード)
| 1. | はじめに | INTRODUCTION | |
| 2. | プロローグ | PROLOGUE | |
| 3. | いちばん長い日 | THE LONGEST DAY | |
| 4. | 奴は突然やってくる | SUDDEN DEATH | |
| 5. | 画面の中の悪魔 | THE GHOST AND THE DARKNESS | |
| 6. | 忘れられた男 | TELEFON | |
| 7. | エピローグ | EPILOGUE |
1.はじめに ・・・・・ INTRODUCTION
これはすべて実話である。すでに過去の話ではあるが、今後あなたの身に同じ事が起こらない保証はない。この物語は「完全な技術は無い」という現実を忘れVAIOテクノロジーに依存し辛うじて景気を維持しているPC市場に警鐘を鳴らすものである。
2.プロローグ ・・・・・ PROLOGUE
その年の冬は特別寒いわけでなく暖冬でもなく、何か特別な事が起きそうな予感は何も無かった。もっとも特別な事が起きそうな予感がしても、実際に何かが起きたためしは無いが・・・・
酷使したThinkPadを修理に出した。「これで正月はパソコン無しか・・・」サービスカウンターにThinkPadを託しながら修理日数を計算した。「正月に緊急のメールもあるまい。携帯電話があるんだし・・・」珍しく理に適ったことを考えながら振り返るとVAIOノートが展示されていた。
薄くて会社で使うことをはばかられるようなシルバー/パープルの魅惑のボディ。その場でパンフを隅まで読み尽くした。欲しい・・・いや、さすがに理性が勝った。その場で衝動買いするほど愚かではないぞ私は。今年も残りあと2週間という土曜日の午後だった。
3.いちばん長い日 ・・・・・ THE LONGEST DAY
1日目(月曜日)
日曜日は一日中VAIOノートのパンフレットを見てすごしたが、それでも精神のバランスを失うことなく衝動買いを抑えていた。月曜日の出勤時にはしっかりと心にサイドブレーキがかかっていた。だから油断していたのかもしれない。隣席の同僚にVAIOノートのパンフレットを見せてしまった。 彼の反応は速かった。
「あ、イイですよね。イイんですよねコレ。イイでしょ?
欲しいなぁコレ。イイんですよねコレ!!」
しまった、これは精神波攻撃だ。心の抑制が効かなくなってしまう・・・・昼休み、私は食事をとることができなかった。近くの店にVAIOノートを買いにいったからだ。
午後はVAIOノートをいじっている合間に仕事をした。いや、もちろん冗談だ。仕事の合間にいじったのだ。少なくとも公式発表ではそうなっている。 いじっているうちに妙なことに気付いた。マイコンピュータにBドライブ(FD)があるのだ。 古いパソコンにはFDドライブが2台あったが今のパソコンにはそんなものは無い。 デバイスマネージャから削除してもVAIOを再起動すると復活する。
事故で脚を失った人はすでに存在しない脚の痛みを感じることがあるというが、これではむしろゾンビだ。 さらにSAFEモードでWindowsを起動すると「レジストリが壊れています」ときた。これが原因なのか?それとも結果なのか?
購入した店に相談に行くと、大型家電量販店系パソコンショップには居るはずの無いDEEPな店員がマニュアルに載っていないBIOSリセットを教えてくれた。これでBドライブは消えた。が、「レジストリが壊れています」は残った。DEEPな店員もお手上げだった。
このような場合、対処方法は一つしか思い浮かばない。 いや暴力に訴えてはいけない。 リカバリだ。リカバリCD−ROMは付属しているが別売りの専用CDドライブが必要になるので、これも購入した。 罠じゃないのか・・・誰かが言ったような気がした。
2日目(火曜日)
前夜に一度リカバリを行ったが2GBしかないハードディスクをCドライブとDドライブに分けたかったので、分割後に再度リカバリをすることにした。ハードディスクを分割しFAT(16)形式でフォーマットしておいた。リカバリ作業はCD−ROMからシステムを起動するのでハードディスクの中は空っぽでよいのだ。
リカバリCDをセットして起動すると・・・・・・NO SYSTEM・・・・・・CDドライブから起動するような設定を無視してハードディスクから起動しようとしているようだ。 再起動しようが設定をいじろうが、どうあってもCDドライブから起動してくれない。 リカバリできないのだ。 小一時間も格闘したが力尽きた。 そのまま1時間ほど放置した後再度VAIOを起動すると不思議なことに何事も無くCDドライブから起動しリカバリを実行してしまった。 あれは何だったんだろう・・・・・・
リカバリを無事終了してVAIOを再起動・・・何も問題ない。今度はSAFEモードで起動すると「レジストリが壊れています」って・・・・・・治ってねぇじゃねぇか!!!!
ハードディスクは元々FAT32形式でフォーマットされていた。 それをFAT(16)形式でファーマットしたのがいけなかったのだろうか・・・というわけでCドライブをFAT32形式でフォーマットしなおして再々度リカバリしなおした結果、SAFEモード「レジストリが壊れています」・・・ DドライブもFAT32形式でフォーマットしなおして再々々度リカバリしなおした結果、SAFEモード「レジストリが壊れています」・・・ ハードディスクをCドライブとDドライブに分けたのがいけなかったのかと思い、Cドライブのみに戻して再々々々度リカバリした結果、SAFEモード「レジストリが壊れています」・・・
なんということだ、VAIOを買って2日目だというのに5回もリカバリしてしまった。だが結局「レジストリが壊れています」は治らない。 再び購入した店に相談に行ったがDEEPな店員にも見放された。 在庫が無いので入荷次第返品交換で話がついた。
3日目(水曜日)
SONYのテクニカルサポートに電話してみた。「レジストリが壊れています」ではどうしようもあるまい・・・とは思ったが念のためだ。だがそこで事態は予想外の展開をみせた。
応対したスタッフは、あっさり言ってのけたのだ。それが当たり前のような声だった。いやむしろ私の耳に彼の声は勝ち誇ったような声に聞こえた。
彼 「それは仕様です」
私 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
こんなのが仕様なのか?そんなことでいいのかSONY〜ぃ
こうして私とVAIOの長い3日間は終わった。しかしそれはこれから起こる惨劇の序章でしかなかった。
4.奴は突然やってくる ・・・・・ SUDDEN DEATH
Windows95を搭載するバイオ505のI/Oポートは少ない。PCカードスロットは1つ。USBはカッコだけ。あとは別売りのポートリプリケータを付けないと使えない。実質PCカード1個だけのお寒い状態だ。
このPCカードスロットでLANアダプタ、PHS通信アダプタ、スマートメディア・アダプタ、SONY純正CDドライブPCGA−CD5付属I/Fカードの4つを頻繁に使っていた。これらのPCカードは普段まったく問題なく抜き差しして利用でき、1日に何回も差し替えていた。
だが、週に2〜3回くらいPCカードを認識しないことがある。一旦この状態になると、カードを刺し直す、ぐりぐり押し込む、カードを刺したまま再起動する。再起動した後カードを刺す、他のカードに差し替える等しても全くカードを認識しなくなる。BIOSのレベルで認識できていないフシがある。PCカードスロット機能していないようだ。
ハードディスクが1G/メモリも36MBの貧弱なスペックから常駐ソフト無し、使うソフトもOfficeとメールとWebブラウザくらいで、ほとんど毎日同じソフトを同じハード環境で使っている。ドライバーに問題は無くリソースの競合も無い。
この現象は発生条件が特定できない。ハードディスク周辺がかなり熱くなった時に発生しやすいようにも思えるが、2月の寒い朝、マシンが冷たくなっている時にも一度発生した。予兆は無い。全く突然死のような状態だ。しかも納得行かないことに、何をやっても復活しないのに小一時間放置しただけで復活するのだ。
思い出されるのが、あの最初の長い3日間。専用CDドライブを認識しない事件だ。あの時も何をしても状況が変わらないが1時間くらい放置すると何事もなかったかのようにCDドライブを認識して起動した。あの時は「CDドライブを認識しない」と漠然と思っていたが、あの時すでにPCカードスロットが突然死を起こしていたのではないのか?
この突然死の原因は全く不明だ。予兆も無い。ただし、発生しても何もしないで小一時間も放置すれば復活することだけは分かった。
解決した訳ではない。だが、こればかりに構っている訳には行かないのだ。
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5.画面の中の悪魔 ・・・・・ THE GHOST AND THE DARKNESS
[ THE GHOST ]
問題が次々に発生しているように見えるが、そうではない。問題は最初から存在する。次々に気付くだけだ。次は何だ?
LCD上辺付近に奇妙な横長の”影”が現れているのに気付いた。壁紙の模様に紛れていて「妙な壁紙だ」と思っていたが違った。かなり早い時機から現れていたようだが、購入時しでに有ったか否かは分からない。この影は極めてゆっくりだが変形していて、日によって出現位置や大きさが変化する。そして、出現位置と画面表示内容によっては見づらい。さらに、この影の部分に画面の模様(アイコンなどの柄)が焼き付くCRTではいわゆる”画面が焼き付く”という現象があるが、これにそっくりな状態になる。ただし時間が経つと”焼き付き”は消える。
この影は、ほぼ常に発生しており、完全に消えたのを確認したのは1度だけだ。この”影”と”焼き付き”現象をデジカメで撮影、プリントアウトして障害レポートに添付して505とともにSONYのサポートセンターに預けた。しかしSONYでは2週間テストしたが、”影”は現れないと言う。(SONYのサポートとのコンタクトについては後の述べる)
実は前出の「完全に消えたのを確認したのは1度だけ」は横浜に出張していた4日間のことだ。私は九州に住んでいる。自宅と職場ではかなり環境(この場合、気温とか気圧とか湿度のこと)が異なるが、九州にいる間は”影”は常に出ていた。横浜出張の4日間は仕事先でもホテルでも”影”は消えていた。九州に戻ると”影”はまた現れた。そしてSONYのサポートセンターは東京、あるいはその周辺にあるはず。そこで”影”が出ないということは、九州では出るが関東では出ないとい・・・ということか?ちなみにバッテリー駆動でもAC駆動でも出ていたので、電気の交流周波数(東日本は50HZ、西日本は60HZ)とは関係ないと思われる。
こうなると、不具合というより怪奇現象だ。
[ THE DARKNESS ]
突然省電力モードに入って画面が真っ黒になってしまう症状が発生するようになった。BIOSや機能設定ソフトで省電力機能を無効にして、ACアダプタ使っていても操作をしないと数分で画面が真っ暗になり、ハードディスクが停止する。どうにも手におえないのでサポセンに電話してみた。
私「省電力機能はすべて無効。ACアダプタも確実につながってます」
サポセン嬢「スクリーン・セーバーを使っていませんか?」
私「私、ノートパソコンではスクリーン・セーバーを使わない主義なんです。(私はこの筋のプロだ。その辺の素人衆と一緒にしないでもらいたいな。ちょっとむかつく
)・・・・・・でも確認だけはしておきましょう(画面のプロパティを開く)・・・・・・あっ!!」
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6.忘れられた男 ・・・・・ TELEFON
バイオ505を修理に出す決心をした。
3月11日水曜日
PCカードを認識しない件では発生条件が特定できないうえ、発生頻度が低いためサポートセンターでは再現させることは出来ないだろう。それでは現象が確認できない。そこでPCカードのプロパティで現象が発生した際に現れる”「空」も「カード名」も表示されない”状態のスクリーンショットを用意した。
これを撮るために症状が再発するまで修理に出すのを1週間くらい待った。ついでにLCDに現れる”影”と”焼き付き”に似た症状もデジカメで撮影し、これらを添付した詳しい障害レポートを添えた。
ついでと言えばついでなので、メモリー増設も同時に発注することにし販売店に託した。
3月25日火曜日
大抵のメーカーは2週間以内に修理が完了している。SONYはどうだろう。販売店に確認してみると「SONYからは何とも言ってこない」らしい。「SONYから直接そちらに連絡させます」。しばらくするとSONYの福岡サービスセンターから電話が入った、が要領を得ない。「では、直接の担当者から連絡させます」。だが連絡は無かった。
3月26日水曜日
販売店に昨日の事情を話すと今度はSONYテクニカルセンターのY氏から電話が入った。
「センター内では症状が再現しないので何もできない」らしい。簡単に再現しないのは添付した障害レポートに詳しく書いた。「センター内で症状が発生しなければ何箇月もそうやってるつもりなのか?その間私はどうなるのか?」この問いにY氏は困っていたようだがようやく「では代替機を用意することを検討します」と答えた。
催促しなかったら本当に何箇月もこのままだったようだ。ついでに同時に発注しておいたメモリー増設の件も尋ねてみた。代替機を出すということは私のマシンを長期に預かると考慮してだ。代替機にメモリーが増設されていなければ私のメモリー増設の発注は無視されたも同然だ。「その件は確認して再度連絡します」。しかし彼からは2度と連絡は無かった。
4月13日月曜日
バイオ505を修理に出して1ヶ月以上。私は本当に505のユーザなのだろうか?代金は支払済みなのに品物は何処にあるんだ?
販売店に問い合わせてみる。(もうSONYの人とは話したくない)「SONYから”あと1週間くらいで返す”と回答してきました」販売店の人は1ヶ月も待たせていることを詫びていたが販売店が悪いのではない。
しかし、自分で直接SONYに聞かなかったので詳しいことは分からない。修理完了で返すのか?未修理で返すのか?メモリー増設は?代替機の話は?Y氏は何処へ?
また忘れ去られるのではないか?不安は(そしてもちろん不満も)少しも解消されないのであった。
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7.エピローグ ・・・・・ EPILOGUE
一週間後バイオ505は本体交換で戻ってきた。保証書の開始日付も4月になっていた。しかし同時に発注しておいた増設メモリーの保証書は日付が最初に本体を購入した昨年12月になっていた。オイオイ、私はこの増設メモリーをこの4月にはじめて手にしたんだぞ。本体の保証開始日付も4月なのに、なんで後から追加発注した増設メモリーの保証開始日が4ヶ月も前になるんだ。
もういいよ気力が失せた。考えてみれば私が購入した1万円以上のSONY製品で何らかの不具合に見舞われた率は8割くらいと高い。その記録がさらに伸びただけだ。どってことない。よくある話さ。
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この物語は私がNiftyのモバイル系フォーラムとサポートセンターの秘密にむーかし昔投稿したものを編集したものです。